石狩湾の海岸線に位置し、北、西、南が山に囲まれた天然の良港を持つ小樽市!
北海道開拓時代から経済的に大きく繁栄した小樽は当時の歴史的建物が多く残され、レトロな街並みが魅力的。
全国市区町村魅力度ランキングで2021年は第4位、2022年は第5位になった人気の観光スポットでもあります!
今回はそんな小樽を代表する観光スポットである小樽運河、国内で3番目、北海道初の鉄道「官営幌内鉄道」の一部である手宮線の跡地、北海道鉄道の発祥の地の小樽市総合博物館、昭和23年からある喫茶店「colombia」に訪れました。
今回は一人旅ではなく札幌に住んでいる母と車で二人旅!
札幌から車で下道は1時間半ほど、高速は1時間の距離ありますが、今回は三連休の中日だったので下道で2時間でした!
土日祝日は時間に余裕を持って移動するがおすすめ。
それでは歴史のある港まちならではの小樽の魅力をお伝えしていこうと思います!伝われ!!!
大正12年に完成し、現在は誰もが知る観光スポットの小樽運河
小樽運河は倉庫に直接荷物を運ぶための船である艀(はしけ)の移動の水路として海岸沖合を埋め立てられて造られたそう!
今残されているこの景色は湾岸都市として発展していった小樽ならではの風景。
見た目にも美しい風景ですが、北海道開拓時代に繁栄した都市としての圧倒的な存在感を感じさせてくれます。
小樽運河の全長は1140m、幅20mですが、完成した大正12年当時は全長1300m、幅40m。
昭和42年に小樽運河を埋め立てて道路にする計画が決まり、埋め立てを反対する運動が行われた十数年に及んだ末に今の大きさで残されたそうです。
当時は幅が今より2倍もあるなんてちょっと想像できないけどそんな姿も見てみたかったかもしれない。
でも、小樽運河を守ろうとした人々のおかげで今でも小樽を象徴した風景が見られているのだから有難いことですね。
ちなみに北側(通称:北運河)は当初のまま40mらしいです。
運河沿いの石造倉庫群は当時のままで今ではレストランなどに再利用されている。
運河を眺めながらのテラス席なんて最高すぎる。
散策路には63基のガス灯が設置されていて、夕暮れに時にガス灯がともると石造倉庫もライトアップされるみたいだからそれはそれはロマンチックな風景を見られるんだろうな。
小樽運河と小樽港を船で巡るクルーズ船もありました。
40分間のクルージングで昼は大人1,800円、小学生以下は500円。夜は大人2,000円、小学生以下は昼と同じ価格で乗ることができます。
炎天下のクルージングは暑そうだったので夏は夜の方がいいかもしれません。
7月末に行われるおたる潮まつりの開催時には花火大会に合わせて花火鑑賞クルーズが特別運行されるそう!
船に乗りながら優雅に花火を見れるなんて気分が良さそう。
お母さんが私にあーだこーだ言われながら写真を撮ってくれました。(ごめん)
運河を斜めの画角で撮るなんて新鮮すぎてお気に入りの一枚となりました笑
2月中旬の10日間は小樽運河や手宮線跡地にキャンドルが灯される「小樽雪あかりの路」が開催されるのでより一層ロマンチックな雰囲気を味わえそう。
今も現役の倉庫として稼働している大同倉庫の前にウミネコ。
この日はウミネコの姿をたくさん見ました!
昭和23年創業の老舗喫茶店「colombia」
暑さでだいぶ体力を消耗されて私と母。
北海道観光マスター検定で勉強した時に知った北一ホールに行ってみたかったのですが、三連休の中日だったので大行列で諦めました。(涙)
写真だけは撮っておきました。笑
北一ホールは諦めてお母さんがよく行っているという喫茶店「colombia」へ連れて行ってもらいました。
小樽運河からは少し歩きましたが、ゆっくりと落ち着いてくつろげそうな雰囲気の喫茶店。
土日祝日で店員さんが一人の場合、案内や注文に少し時間がかかるので時間に余裕のある時に来ることをおすすめします。
中は昭和を感じさせるレトロな内観。
アンティークな小物がより一層雰囲気を作り出しています。
メニュー表が6ページくらいあってドリアやパスタやピザ、カレーに親子丼、デザート、さらにお酒とかなり充実していました。
朝ご飯はお母さんの手料理でお腹いっぱい食べたのでお昼にお腹が空いておらずココアフロートを注文。
超ボリューミーなココアフロート。甘さが暑さで疲れた体に染み渡ります。。
北海道初の鉄道「官営幌内鉄道」の一部である旧国鉄手宮線の跡地
喫茶店で休憩した後は小樽運河のすぐ近くにあり、JR小樽駅からも徒歩10分の旧国鉄手宮線跡へ。
北海道最初の鉄道で日本国内でも3番目に開通した線路の跡地で日本の産業近代化にも貢献したとして近代化産業遺産にもなっています。
石炭運搬を目的に北海道開拓に大きな功績を残したお雇い外国人の内のライマンやクロフォードの助けによって手宮(小樽市)〜幌内間の幌内鉄道が明治15年に全線開通。
その役割を終えてから昭和後期までは道民の移動手段として活躍していましたが、昭和60年に廃線となり、今では多くの観光客が訪れる観光スポットとして賑わっています。
約1.6Kmの散策路として残されている旧手宮線跡には紫陽花が咲いているところもあって紫陽花越しの線路はなんか風情があります。
石炭や多くの人を運んで人々の助けとなった線路。
この線路はどんな想いを運んだんだろう、どんな景色を見せてくれたんだろう。
そんなことを考えてしまいました。
北海道の鉄道の歴史の始まりの手宮にある小樽市総合博物館
手宮線跡の散策路の北側始点にある小樽市総合博物館本館。
散策していたら偶然見つけたので立ち寄ってみることに。入場料は夏は400円、冬は300円。
北海道鉄道発祥の地である手宮駅の跡地を利用して立てられています。
北海道小樽博物館には本館と運河館があり、本館から歩いて20分ほどの距離に運河館もあったと後から知りました。
本館は50両もの北海道を代表する鉄道車両が保存・展示されていて鉄道の歴史を知ることのできる施設となっています。
運河館は明治26年に建てられた「旧小樽倉庫」を利用して小樽の歴史や自然環境についてを展示していて小樽の変遷を記録した写真や大正時代の街並みを復元した展示があるようです。
手宮線散策路側にある手宮口は夏期のみ入場可能。手宮洞窟保存館側に正面入り口があります。
SLを見ると愛国駅に保存されているSLを思い出す。
愛国駅のSLみたいに綺麗に保管されているから今でも活躍できそう。
蒸気機関車ってなんで今は走ってないのかな、
と調べたら動かす時に多くの労働力や時間を使って費用もかかるし、煙とかの排出も敬遠されるからって出てきた。
こんなにレトロで可愛いなら今でも全然活躍できそうじゃんなんて安易に思ったことを反省。
車があるし、そもそも乗客がそんなにいないのに割に合わなさ過ぎて走れるわけないですよね。
でも、蒸気機関車のこの見た目は詳しくない私だからこそなのかそんなことを夢見てしまいます。
踏切の先には中央駅があって夏限定で乗車できる蒸気機関車のアイアンホース号が停車していました。
急に決めた小樽観光で今回はフラっと立ち寄ってみただけだったので時間があまりなく乗車は諦めました。。
国指定の重要文化財である旧手宮鉄道施設。こちらも夏のみの展示。
絵本の世界に入った気分。というかトーマスの世界に来たような気分です。笑
(子供の時はトーマスの顔が怖くて好きになれなかったけど。。)
ちょうど整備されている最中のアイアンホース号。
アイアンホース号は道内で最も古い動態保存の蒸気機関車だそうです。
赤と緑の色使いがクリスマスカラーで可愛い。
屋外展示と屋内展示があって屋内に入ってすぐ目に入る蒸気機関車は「しづか号」というらしい。
北海道近代化の初期に活躍したみたいで製造年を見たら明治17年って書いてた。すご。
時間なくて矢継ぎ早に見てしまった小樽博物館。今度はちゃんと計画立ててゆっくりこよう。
まだ見たいないこともたくさんあるし、運河館で小樽の歴史や大正時代の街並みも見てみたい。
今度、小樽運河のライトアップ見るついでにでも来ようかな。
でも、アイアンホース号乗りたいから夏に来ないといけないのか。行けるかな。
たくさんの人の努力によって今でも当時の名残を感じることのできる小樽
今では定番の観光スポットの小樽運河がもしかしたら道路になってたかもしれない、もしかしたら見れなかったかもしれないと思うとこの景色が見られるのも当たり前ではないと感じました。
手宮線跡には線路が残され、散策路として整備されていて
蒸気機関車も綺麗な状態で保管され、夏にはそれに乗ることもできる。
古いものを壊すのでなく、古いものでも整備し、新しい役割を与えようという想いを感じた小樽。
ブログを書いていると、いろんなことを知れて知るたびに会ったこともなく、生きていた時代も違う人たちとの見えない繋がりを感じて、誰かがいて今に繋がっているんだなと強く思います。
それぞれの場所にはそれぞれの想いが込められていて調べて書き起こすのは大変だけど、このことを知れて良かったといつも必ず思える。
小樽にも「おたる案内人」という観光に関する検定があるからいつか勉強してみたいな。
小樽まだまだ観光し足りないのでまたリベンジします!
YouTubeでは小樽観光の様子を動画でアップしています!
ドライブの景色が見たい方はこちらから
【使用機材】
Canon コンパクトデジタルカメラ PowerShot G5 X Mark II
※施設には撮影許可をとって撮影しています